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2018年10月 2日 (火)

006-1 三つ首塔

 『三つ首塔』は、昭和47年8月30日の発行。これまでのデザイン画風、抽象画風の作風から変わって、木箱に入った首なし死体を具象的・写実的に描いた絵であることがまず目を引く(当然ながら黒背のみ)。ただし、背景は黒枠の中に白いバックと従来のままで、その点ではこれまでの路線を継承している。金田一ものながら、物語的には女性の一人称による回想形式で書かれていて、その点ではちょっと異色の作品ではある(そういえば『八つ墓村』も一人称で書かれていた)。

 特筆すべきは、のちにカバーがより後期シリーズ寄りのデザインに変わるが、「金田一耕助ファイル」シリーズとして改版となった折に、そこで使われたのはこちらのバージョンであった。しかもバックが黒に変更になっていたせいで、絵の印象までガラリと変わっていたのには驚いたものだ。それだけ作者的にも愛着のある作品なのだろう。

※確認済みの版
初版(昭和47年8月30日発行)
3版(昭和47年11月10日発行)
4版(昭和47年12月30日発行)
5版(昭和48年6月30日発行)
9版(昭和49年12月30日発行)
10版(昭和50年8月30日発行)

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