« 013-2 白と黒 | トップページ | 014-2 幽霊男 »

2018年10月 8日 (月)

014-1 幽霊男

 金田一耕助ものの長編『幽霊男』は、杉本氏初期のアーティスティックな系統の作品としては、最後の装画にあたる。「緑三◯四」シリーズにおける次の作品『悪魔の降誕祭』からは、初版からおどろおどろしくも美しい、我々が「杉本一文ワールド」と呼んでいる写実風の絵になっていて、逆に言えば異装版に切り替えられた作品もぐんと減ってくる。『幽霊男』はその意味では貴重であるし、実際、カバー作品として見ても質の高さで際立っている。ファンなら、ぜひ揃えておきたいバージョンだろう。ピンクを基調とした淡いぼかしの奥に、黒服・黒帽子の女性の半身を置き、背景には横たわる女性の顔から胸までが描かれている。その背景の女性の目をあえて描かないことが、どれほど効果を上げているか!

※確認済みの版
初版(昭和49年5月30日発行)
6版(昭和50年11月5日発行)
8版(昭和51年3月30日発行)

« 013-2 白と黒 | トップページ | 014-2 幽霊男 »

No.11−20」カテゴリの記事

金田一耕助」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186384/67252068

この記事へのトラックバック一覧です: 014-1 幽霊男:

« 013-2 白と黒 | トップページ | 014-2 幽霊男 »

2018年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のコメント

最近のトラックバック

筆者の運営サイト

無料ブログはココログ