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2018年10月19日 (金)

015 悪魔の降誕祭

 『悪魔の降誕祭』の表題作は、金田一ものの長編。元々は、「オール読物」昭和33年1月号に掲載された同名の作品で、それを改稿して約3倍の長さになった。この改稿前の版は、出版文芸社・刊の『金田一耕助の新冒険』(現在は、光文社文庫所収)で読むことができる。前回の記事でも触れたが、この『悪魔の降誕祭』からは、より写実的な新しい作風のカバーで初版が出されるようになる。遺跡が立ちならぶ草原の向こうに、左下から見上げた女性の顔が大きく知り上がっているという、極めて大胆な構図である。本作は短編「女怪」および中編「霧の山荘」を併録している。

 「緑三〇四」シリーズ外で、しかも杉本一文氏の仕事でもないが、上記「女怪」については「角川mini文庫」というシリーズで出されたこともある。タイトルは『金田一耕助ファイル 女怪 八つ墓村 次の事件』(平成8年11月27日発行)。こちらは「獄門島」の直前の事件「百日紅の下にて」を併録している。

 さらに「霧の山荘」は、「講談倶楽部」昭和33年11月号に掲載された短編「霧の別荘」が元になっており、改作版では約5倍の長さになっている。改稿前の版は、上記『金田一耕助の新冒険』(現在は、光文社文庫所収)で読むことができる。


※確認済みの版
初版(昭和49年8月10日発行)
6版(昭和50年11月5日発行)
9版(昭和51年8月10日発行)
14版(昭和52年5月20日発行)
18版(昭和53年1月30日発行)
23版(昭和56年5月30日発行)
26版(昭和57年10月30日発行)

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