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2018年9月30日 (日)

第2回「横溝正史フェア」

 映画『犬神家の一族』(1976年版)の劇場用プログラムの表紙裏に、角川書店の広告「横溝正史フェア」が載っている。「●横溝正史文庫1000万部突破記念 --- <全40冊>」というコピーが書かれており、昭和51年末の段階で緑三◯四シリーズの発行タイトルが、ちょうど40冊だったことがわかる。

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 あと余談ではあるが、この広告で『犬神家の一族』については、第2バージョンの表紙絵が使われている。前々回、「005-2 犬神家の一族」という記事の中で、第2バージョンの文庫表紙が、よく似た構図の映画バージョンに切り替わった点につき、「映画の思わぬ大ヒットを受けて、急遽、映画・フェア用のイラストに合わせてカバーが差し替えられたというのが真相だったのではないか。」と書いた。というのも、第3バージョンへの切り替えが、文庫奥付の発行日を追う限り、映画公開後というタイミングだったからである。このプログラムの発行日は10月5日。映画公開が10月16日。他の文庫が表紙カバーを直接載せているにも関わらず、肝心の『犬神家』は装画をカット風に使っているだけなので確証にはならないが、もしこの時点で表紙絵が変わっていたのであれば、当然そちらを使ったであろう。ちなみに、この絵は「鮮血」入りの原画の方。>>こちらを参照

 また『八つ墓村』の場合、映画化の企画自体は『犬神家』以前からあったが、結局、市川崑版の第3作目『獄門島』の後、昭和52年10月29日にやっと公開されている(松竹)。この広告を見る限り、『八つ墓村』は 51年の暮れにはすでに新バージョンになっていることがわかる。つまりこの作の場合、カバー更新は映画化とは関係なかったことがわかる。

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