« 「A textcritical complaint」 | トップページ | アーラントの『The Text of the NT』 »

2006/08/14

『新約聖書の本文研究』

 先の発言のまたまた続き・・・。数年前、このサイトのhp版を作っていたとき、「新約本文学」関係の本をいくつか紹介していたにもかかわらず、この本には触れなかったのを思い出した。その名も『新約聖書の本文研究』。メツガー氏の労作であり、新約聖書の本文学関係の研究書としては、第一にあげられるべき本だということはわかかっていた。が、実はその頃はまだこの翻訳再版(原著の第3版による)は出版されておらず、翻訳初版(原著の第2版による)が長く品切れ中になっていたのだった。

 僕はと言えば、ネットで探し回ったあげくようやく神田の友愛書房で見つけ手に入れたのはよかったけれど、値段は1万円弱(泣)。とても一般の方には、勧められなかったという次第。

 幸せなことに、(やや高価とはいえ)今では翻訳再版が簡単に手に入る。しかもこの版には、巻末に「増補・1964-1990年における本文研究の進歩」が追加されており、このなかでネストレ26版、UBS(連合聖書協会)修正第3版、NTG(新約大型資料版)ルカ1-12など、新たに編纂されたギリシア語本文にもコメントされている。2005年には、先に述べたように共著者にアーマン氏が加わった原著第4版が出ているようだが、現在のところ我が国では、これ以上の新約本文学・本文批評の教科書は存在しないと言いきってかまわないだろう。(7600円+税)

□橋本滋男・訳、日本基督教団出版局、1999

|

« 「A textcritical complaint」 | トップページ | アーラントの『The Text of the NT』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186384/11437125

この記事へのトラックバック一覧です: 『新約聖書の本文研究』:

« 「A textcritical complaint」 | トップページ | アーラントの『The Text of the NT』 »