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2006/08/15

アーラントの『The Text of the NT』

 前項で取り上げたメツガー氏の『新約聖書の本文研究』の原題は「The Text of the New Testament」だが、ネストレの編者として有名なアーラント夫妻にも同じタイトルの本がある。もともとはドイツ語で書かれているが、 Erroll F.Rhodes さんによる英訳が出ているため(とてもわかりやすい英語だし)、ここで紹介しよう。

 内容的には、メツガー氏のものとおおむね同じ構成だが、メツガー氏のものが本文批評の方法論や異読が生まれた背景に多くのページを割いているのに対し、アーラント夫妻のものは写本やパピルスの伝承・分類においてより詳しいと言えるだろう。大抵の写本・パピルスの概要はこの本で調べられるし、ネストレ26版やUBS3、シノプシス(共観表)の使い方なども解説されている。ペーパーバック版ならおよそ3000円で買えることを考えると、手元に置いておいて損はない本だ。

□「The Text of the New Testament an Introduction to the Critical Editions and to the Theory and Practice of Modern Textual Criticism」 Kurt Aland and Barbara Aland: translated by Erroll F. Rhodes. 2nd ed., rev. and enl. Eerdmans Pub Co. 1995

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