« ファイ&ハイデルベルク響のハイドン演奏まとめ | トップページ | 『帝国』の終楽章と序曲ニ長調について(その1) »

2018年2月17日 (土)

リステンパルトのハイドン演奏まとめ(その3・板起こしCD編)

 この項の(その1)交響曲編、および(その2)その他編では、リステンパルトのハイドン演奏のアナログLP(7インチ盤、10インチ盤、12インチ盤)を紹介した。ただ、せっかくリステンパルトの演奏を聴いてみたいと思っても、もはやLPプレーヤーがないという方もいらっしゃるだろう。交響曲の内3曲は Accord からCD化されているが、これは廃盤のようだ(>HOS)(注1)。mp3 で出ているものもあるが、せっかくのLP初期ならではの好演奏・好録音だけに、なるべく良い音で聴きたいと思うのは僕だけではないだろう。そういう場合、今一番旬なのは「板起こしCD(CD-R)」で聴くことではないだろうか。

 前項でも、フランスの Forgotten Record という復刻CD-Rのレーベルのことを紹介しておいた(>こちら)。再度、まとめて整理しておこう(曲順はLPでなくCDの収録順。CDのクレジットの謝りは訂正しておいた)。

1)fr 212
<収録盤>
・交響曲第7番「昼」、第21番、第48番「マリア・テレジア」 Les Discophiles Francais, DF 183
・ノットゥルノ第1番(Hob II : 25 > Hob II : 31) Les Discophiles Francais, EX 17.040
2)fr 202/3
<収録盤>
・交響曲第85番「王妃」 、第81番Les Discophiles Francais, DF 116(注2)
・交響曲第90番、第91番 Les Discophiles Francais, DF 113
3)fr 320
<収録盤>
・フルート協奏曲、2つのホルンのための協奏曲、オーボエ協奏曲 Les Discophiles Francais, DF 730.061
4)fr 840
<収録盤>
・オルガン協奏曲(ハ長調)、協奏交響曲、ノットゥルノ第2番(Hob II : 26 > Hob II : 32)、ノットゥルノ第6番(Hob II : 30) Le club francais du disque, CFD 278(10inch)

 復刻技術も非常に優れており、針音などはほとんど聴こえない。ステレオ収録である4)CFD 278 などは、元々の録音も優秀なせいか言われなければ「板起こし」とわからないほどだ。日本の輸入CDショップでも取り扱っているところもあるが、直販サイトで買えば非常に格安だ。

 ところで先日、日本の復刻CD-Rレーベルである「HECTOR(エクトール)」からも、リステンパルトの板起こしCD-Rが出ていることを知って、早速、取扱店であるアリアCDで注文してもらった(>こちら)。それは、以下の2枚。

5)HRR-22011
<収録盤>
・交響曲第90番、第91番 Les Discophiles Francais, DF 113
6)
<収録盤>
・交響曲第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「夜」 Le club francais du disque, (H)303
・交響曲第85番「王妃」 Les Discophiles Francais, DF 116

 交響曲第90番、第91番と、交響曲第85番「王妃」は、Forgotten Record と被るが、交響曲第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「夜」はここでしか聴けない。このレーベルは過度に針音を削らない方針らしいが、聴きにくいわけではない。また、エクトールのこちらのHP(おそらく更新切れ)には、以下の商品もクレジットされている。

番外編7)HCDR-2003
<収録盤>
・ハイドン:フルート協奏曲ニ長調(ホフマン作) Les Discophiles Francais, EX25053(10inch)
・交響曲第85番変ロ長調「王妃」 Les Discophiles Francais, 325036(10inch)

 ここでもモノラル録音の「王妃」が収録されているが、これはこちらの記事で紹介した 10inch 盤からの復刻らしい。ただし、当該ページに取扱店と記述のある「湧々堂」さんでは、もはやエクトール・レーベルの取り扱いをしていないとのこと。また上記アリアCDのサイトにも、この盤は登録がないようだ。ちなみに、リステンパルトと言えば、ハイドンよりもバッハやモーツァルト演奏の方が有名だ。しかもオリジナルLPで揃えようと思うと、それらの方が何倍も高い。なので、その場合こそ「板起こしCD」の出番だと思う。Forgotten Record やエクトールには、バッハやモーツァルトの板起こし盤があるので、興味のある方は検索してみてほしい。

(注1)他に、Erato から出た「チェロ協奏曲第2番」(ナヴァラ独奏)には国内盤CDもあった。
(注2)この「fr 202/3」のパックインレイでは、1枚目の盤の1曲目が第85番「La Reine」(王妃)でそれは間違いないのだが、 楽章表示が「 1. Vivace/2. Andante/3. Menuetto e trio : Allegretto/4. Finale : Allegro ma non troppo」となっている。第85番の第1楽章は、Adagio の序奏から始まり Vivace の主部に入るのだが、これは1枚目の盤の2曲目、第81番の方に記されている。つまり楽章表示が丸々入れ替わっている。

|

« ファイ&ハイデルベルク響のハイドン演奏まとめ | トップページ | 『帝国』の終楽章と序曲ニ長調について(その1) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/186384/66386308

この記事へのトラックバック一覧です: リステンパルトのハイドン演奏まとめ(その3・板起こしCD編):

« ファイ&ハイデルベルク響のハイドン演奏まとめ | トップページ | 『帝国』の終楽章と序曲ニ長調について(その1) »